Rito Morita

森田 莉都

建築設計(意匠)

2020年入社
環境・建築学部 建築デザイン学科 卒
※内容は取材当時のものです

Work & People
Work & People

建物の
スタートラインを描く

Episode

幼き日の夢を追って

「私もこんな建物がつくれたら」。彼女の夢の原点は、小学生時代まで遡る。いまや日本有数の観光地となった美術館に課外活動で訪れる機会があり、その世界観に一瞬で魅了された。展示されている作品だけでなく、美術館全体がアートになっていて、観る者を惹きつけていた。

「この出来事がきっかけで、建築の道に進もうと思いました」

彼女が携わるのは、共同住宅の意匠設計。入社2年目にして入札で受注に成功した大型案件だ。美術館とは用途が異なるが、建物のデザインを決める重要な役割を担っている。しかしながら、複数社との競合になる入札案件を勝ち抜くのは容易ではない。本件も道のりは険しかった。

「入札案件は、設計から提案までが短期間のため、何パターンものデザインを検討することや、それを一つに絞り図面を制作するには、時間を意識して取り組む必要がありました。また他社との差別化を図るために設計部内外の方々と意見を出し合い、当社独自の施工方法を探ることも、苦労したことの一つです」

時には夜遅くまで図面と向き合うこともあったが、BIMや動画を活用してプレゼン資料を分かりやすくつくるなど、工夫を凝らしていった。そして約3ヶ月の準備期間を経て提案を行い、受注が決まった。

「ほっとした、というのが本音です(笑)。受注できたことは大きな喜びですが、工事はようやくスタートラインに立ったところ。社内外の方々を巻き込みながら、より良い建物に仕上げていきたいと思います」

彼女はまっすぐな瞳で、夢を追い続けている。

Q & A

仕事内容

意匠設計は、お客様が希望する建物をデザインする仕事です。現在私は共同住宅を担当しており、現場の方々が作業を行うための実施設計を行っています。具体的には、物件の専有部や住戸内のレイアウト検討、図面の作成、仕上げ材や家具の選定を行います。また施主打合せでは資料作成や会議の進行も担当しており、設計図をつくるだけではない、幅広い業務を担っています。

入社理由

小学生の頃にとある美術館を訪れたことがきっかけで、デザインや建築に興味を持つようになり、そうした物件を手がけてみたいと思い建設会社を志望しました。当社はビルやマンション、倉庫、庁舎など幅広い用途の建物に携わっており、さまざまなチャンスがあります。またOB・OG訪問の際に、雰囲気がアットホームで、若手の方がイキイキと働いていた姿が印象的だったことも、入社を決めた理由の一つです。

仕事の醍醐味

私は入社直後から、担当物件を持たせていただいたので、早くから責任ある仕事に取り組める点は大きな醍醐味であると思います。また当社には、後輩をしっかりサポートしてくれる文化があります。例えば悩んでいるときにアドバイスを求めると、別のチームの方でも快く教えてくださります。自分から積極的に行動すれば、早く知識や経験を習得できる環境があると感じます。

今後の目標

担当している物件に実際に行ってみると、もっと視野を広げて設計しなければいけないと痛感します。例えば細かな納まりの検討や、現場の施工性を考えた設計の知識はまだまだ足りていないと感じます。先輩社員に教えていただいたことを活かしつつ、分からないことを積極的に質問し、技術者としてレベルアップすることが現在の目標です。いつの日か、よりスケール大きな建造物に携われたら嬉しいです。