Kou Sasaki
佐々木 幸
機械電気
2018年入社
工学部 電気電子工学科 卒
※内容は取材当時のものです
土木工事の
省力化を実現する
Episode
新たな挑戦が面白い
幼い頃から研究が好きだった。自分の知らない世界に飛び込み、頭を使い、手を動かし、新たなものを生み出す。そんな姿勢は今の彼の仕事ぶりにもつながっている。機械電気の担当として、土木工事に必要な掘削機やコンベアといった設備に携わるが、機械のメンテナンスなどは自ら手を動かすことも多い。
「土木工事で使われる設備は、人の技術経験に左右されます。人に頼る部分を少しでも減らし省力化を図るとともに、作業の効率化を図ることで、コストダウンを実現するために自ら機械を触り、その手法を模索したりしています」
携わるトンネル工事は、入口から掘削を行う場所まで1km以上離れていることもあるため、無線機が必要だ。しかしながら、導入にはコストがかかる。そこで彼は「それなら自分で回路をつくってしまおう」と、自ら図面を書き始めた。
「はじめのうちは3日で完成すると思っていたのですが、そんなに甘くはありませんでした。実験をしても全く動かず、振り出しに戻り、また作り直してテストします。何度失敗したか覚えていないほど。気がつけば完成までに2ヶ月かかっていました。それでも新たな技術を導入し、工事に貢献できるこの仕事には、面白みを感じます」
現場の省力化に貢献すべく、ときには時間をかけ、地道なトライ&エラーを繰り返す。容易ではないが、新しいことにチャレンジできる仕事は楽しい。
「建設会社において機械や電気の社員は多くありません。しかし、工事には欠かすことのできない仕事です。だからこそ、色々なことに挑戦して、現場の省力化を実現できたらと思っています」
Q & A
仕事内容
現在はトンネル工事における機械電気担当として、現場に最も適した機械・電気設備を選定し、実際にその機械を使用して施工に携わる仕事です。具体的には、必要な設備を検討して導入に向けた段取りを行ったり、機械の維持管理や修理、新技術の開発を検討したりしています。現場の作業を止めず、いかに省力化できるかを考案する役割を担っています。
入社理由
大学の友人たちは、SIerや電力会社に勤める人が多かったのですが、私は自分の知らない分野にチャレンジしたいという気持ちが強かったので、それまで馴染みがなかった建設会社を志望しました。当社は安定した事業基盤のもと、若手でもさまざまな仕事を任せてもらえる環境があります。また福利厚生制度が充実していることも魅力的で、当社への入社を決めました。
仕事の醍醐味
当社において機械電気の人財は少数であるため、若手であっても新たな技術の導入や開発に対し、積極的に携わることができます。また他業界では扱うことのできないようなスケールの大きな設備を動かすことができるのも、この職種の醍醐味です。私はもともと研究や勉強が好きな性格なので、知らない知識をどんどん手に入れることができる面白い環境であると感じます。
今後の目標
自然災害などが多く発生するなかで、土木工事が果たす役割は非常に大きいと感じています。また人口減少が進む現代においては、作業の効率化・省人化は欠かすことができません。そうしたニーズがあるなかで、省力化に向けより質の高い技術を生み出していくことが私の目標です。そしてゆくゆくは、DXやAIに関する新技術開発に携わり社会に貢献していきたいと思っています。