Mizuho Hara
原 瑞穂
建築施工管理
2021年入社
理工学研究科 建築学専攻 修了
※内容は取材当時のものです
誰もが働きやすい現場を
実現するために
Episode
「成長したね」
新入社員は失敗の連続だ。むしろその積み重ねこそが、成長への近道でもある。彼女もご多分に洩れず、社会の洗礼を浴びた。それは入社から数ヶ月が経ち、初めての現場でコンクリート打設を担当したときのことだった。
「打設当日にコンクリートの高さをマーキングしていなかったり、作業足場ができていなかったりで、職人さんにお叱りを受けました。そのときは相当へこみましたね(笑)。ただ、それだけ職人さんが工事に懸けている熱い思いや、自分に対する期待を自覚するきっかけになったので、すごく貴重な経験でした」
それ以降、早めの打設計画の準備や、事前の打合せを頻繁に行うなど、前もって段取りを組むように心がけた。また挨拶や笑顔でのコミュニケーションなど、作業所内での雰囲気づくりも率先して行うようになる。
「スケジュールが立て込んでくると、挨拶が疎かになってしまったり、会話が雑になってしまったりと、当たり前のことができなくなってしまいがちです。挨拶と笑顔は社会人としての基本。明るい現場をつくるために、常に意識するようになりました」
「成長したね」。最後の打設日に、ひとりの職人からかけられた言葉が今でも忘れられない。
「それまでの苦労が全て吹き飛ぶほど、嬉しい言葉でした。人と人の強いつながりを感じることができるのは、施工管理の仕事ならではの醍醐味です」
毎日の成長。そして仲間とのつながり。当社の現場には、そうした働く価値が無数にある。
Q & A
仕事内容
建築施工管理は主に、図面のチェックや資機材の発注業務を行いながら、建築工事の最前線で安全・品質・工程・コスト管理を担います。発注者や協力会社と密に連携を行い、建物の完成に向けてプロジェクトを引っ張るのが、私たちに求められる役割です。また女性の若手社員として、現場の危険箇所や問題点を見つけ、職人さんが安全で働ける環境をつくりつつ、女性の職人さんも働きやすい現場の雰囲気の醸成を目指しています。
入社理由
生活インフラを整える建設の仕事は、世の中で欠かすことができません。学生時代に「建設は人の命を守る仕事」という話を聞き、その使命に感銘を受けました。それから建築の道に進み、当社と出会いました。当社は女性の施工管理職を対象とした研修や、女性活躍を応援する「けんせつ小町」への賛同など、女性の活躍に積極的に取り組んでいるため、ここでキャリアを歩みたいと思いました。
仕事の醍醐味
当社の現場は、若手でも自分の意見や考えを言いやすい雰囲気で、新しいことにチャレンジをさせてもらえる環境があります。初の現場で「工事の一連の流れを知りたい」と相談したところ、サッシやドアなどの建具工事を一通り任せてもらえました。施工計画書の作成や打合せ、施工図チェック、現場での記録などを先輩社員に教えてもらいながら、携わることで工事の「イロハ」を学ぶことができたと感じています。
今後の目標
スムーズな業務をできるように先々を見据え計画を立て、まずは今ある業務を一つずつ自分のものにしたいと思っています。また建設業で働く女性が増えるなかで、“働きやすい現場づくり”は不可欠です。女性でも積極的にコミュニケーションを交わすことができ、誰もが魅力的に感じることのできる現場になるよう行動していきたいです。そしてゆくゆくは、現場の経験を活かして、設計にも携わりたいと思っています。