概要
本システムは、漁港・漁場・港湾・湖沼・ダム・河川等閉鎖性水域などにおける浚渫事業のためのシステムです。
真空吸引浚渫から、浚渫土圧送、含水比低下、土質改良、そして残土処分までの一連作業を、現場の条件や要望に沿った真空吸引浚渫工法で、より効率的かつ経済的な環境負荷の少ない施工方法を提案します。
技術説明動画(2分10秒)
漁港での工法例(富山市水橋漁港)
1. 真空吸引浚渫
2. 浚渫土圧送
3. 浚渫土静置含水比低下・セメント添加撹拌改良
4. 浚渫土搬出
特徴
1. バキュームによる真空吸引
浚渫土をバキュームによって真空吸引するため、底泥の拡散がほとんどありません。また、砂質土から粘性土まで適用範囲が広く、薄層においても効率的な浚渫が可能です。
2. 高濃度な浚渫が可能
従来工法では、ポンプ浚渫W=800%程度であるに比べ、本工法では、ポンプ浚渫W=200~400%と高濃度な浚渫が可能です。
3. 効率的な圧送法
真空吸引と圧送作業を繰り返すことにより、長距離の圧送を効率よく行うことが可能です。また、浚渫から圧送、ピットまで密閉状態のため、周辺環境へ汚濁・異臭の拡散がありません。
4. 現場条件や要望に沿った施工が可能
各々の現場条件に合った最も経済的な組み合わせで施工ができます。
例えば、宮城県多賀城市貞山運河のケースは、バックホウ組立台船・強力真空吸引車・タンク車の組み合わせで、狭隘な箇所、陸上配管が困難な箇所での施工を可能にしました。
また、青森県米軍三沢基地内のケースは、超ロングアームバックホウ・強力真空吸引車・タンク車の組み合わせで、台船を使用せずに最も経済的な施工を提案し、効率的な浚渫を可能にしました。
バックホウ組立台船+強力真空吸引車+タンク車輸送 工法
(例:宮城県多賀城市貞山運河)
超ロングアームバックホウ+強力真空吸引車+タンク車輸送 工法
(例:青森県米軍三沢基地内)