ダム監査廊分割PCa化とは
大規模ダム堤体内部には、安全性を点検するための通廊が設けられますが、ダム本体施工ヤードの中心部で行われる型枠支保工の設置や鉄筋組立などの煩雑な工程は、大型施工機械を用いるRCD工法等のダム工事の難点となっていました。
この通廊をプレキャストコンクリートとして工場製作することで、安定した高品質が得られ、施工現場の色々な問題点が解決でき、工期の短縮も可能にしたのが分割PCa化工法です。
特徴
- 現場での複雑な型枠支保工設置や鉄筋組立作業がない、早くて安全な工法です。
- 上下・左右部分を分割・組立タイプとし、一つの部材を軽くしているため、通常の運搬・揚重機械で施工できます。
- 部材の接合は、設計・施工条件により、鉄筋の重ね継手方式や突合せヒンジ接合方式が選定でき、簡単で特殊な技能を必要としません。
- 工場製作による二次製品のため、均一で高品質であるとともに、外観も優れています。
施工状況
施工完了(水平部)
施工完了(階段部)