概要
本システムは、施工管理技術の高度化と省力化、安全性の向上を目的として、様々な計測機器、通信機器、コンピュータ、監視カメラなどにより総合的に情報化施工を行うための施工支援システムであり、データ管理システム、自動測量システム、作業環境管理システムで構成されています。施工管理者は中央管理室内のコンピュータ画面や監視モニターにて管理が行えます。自動測量システムは、小口径の断面にも対応でき、高精度を確保するために光学系の測量器械をベースに開発されたシステムです。
特徴
- 掘進中はジャイロコンパスと水レベル計およびジャッキストロークによる掘進量から、シールドマシンの方位角と標高をモニタリングして位置座標を自動演算。
- 測量器械点を任意の位置とする後方交会法を採用し自動追尾式トータルステーションを後続台車に搭載する為、盛替が不要。掘進後、トータルステーションによる自動測量でシールド機の位置情報を修正(所要時間約5分)。
- 小断面工事では後続台車に測量器用回転台を搭載し、トンネル中心方向に回転してプリズム見通しを確保。
システム導入実積
38件
機器配置イメージ
システム構成
データ管理システム
- 掘進中のデータ収集、記録データの参照、日報自動作成
- 測量演算ソフトウェア
作業環境管理システム
- 可燃性ガス、酸素濃度、異常出水等の検知警報
- 坑内、発進基地内各所の監視モニター
自動測量システム
- 掘進中のシールド機位置・姿勢計測
- 設計路線に対する水平鉛直方向の蛇行量演算
- 掘進終了後、トータルステーションを用いた自動測量
施工管理状況
掘進中のコンピュータ画面
データ収集システム
自動測量システム