財団法人日本建築センターの性能評定取得
近年、大地震時の杭の耐震安全性を高めるために、杭と建物の接合部を半剛接合とする工法が主流になりつつあります。そこで、当社は「HRパイル工法(Half Rigid Pile工法)」を開発し、財団法人日本建築センターの性能評定(BCJ評定 FD0202-04)を取得しました。この工法は、杭の耐震性能を向上させるため、場所打ちコンクリート杭の杭頭部を凸型にして接合部の面積を杭体の約半分にし、さらに接合部に炭素繊維シートを巻き付けることで、地震時に杭頭が損傷することを防ぐものです。従来の杭頭固定で設計する場合と比べ、杭頭に発生する応力を半分に抑えることが出来るため、杭や基礎の断面を小さくでき、施工コストの低減が図れます。
HRパイル工法の特徴
- 杭頭部曲げモーメントが半減するため、杭および基礎工事費が低減
(杭頭と杭中間部の曲げモーメントが同等となり、バランスのよい杭断面を実現) - 耐震性と経済性を兼ね備えた杭の設計が可能
- 芯鉄筋を配筋することで、引き抜き力にも抵抗
在来工法
HRパイル工法(杭頭半剛接合)
在来工法
施工状況/構造実験
施工状況
構造実験