概要
本工法は最大水平震度2.2Gに対応する耐震天井として、2016年10月13日にビューローベリタスジャパン株式会社の建築技術性能証明(BVJ-PA16-001)を取得した信頼性の高い耐震天井工法です。
近年、大地震における天井脱落による被害が課題となっています。法改正(2014年4月1日)により特定天井の耐震化が義務付けられましたが、未だに最大水平震度2.2Gに対応する耐震天井の普及が進んでいません。今後の大地震に対応できなければ、人命保護、建物維持といった社会の役割を果たすことができません。
そこで当社は、主要部材に角形鋼管を用い、専用の接合金物および補強金物を設置して耐震性能を向上させることにより、最大水平震度2.2Gにおける天井構成部材の損傷を大幅に軽減する信頼性の高い耐震天井工法を、常盤工業株式会社、株式会社竜洋と共同開発しました。
適用範囲
- RC造・S造・SRC造
- 吊り長さ 0.5m以上4.5m以下
耐震性能向上
本工法では、ブレースを専用金物で補強することで耐震性を向上させます。
本工法の各接合部材の納まり
検証実験により、最大水平震度2.2Gの水平加力下においてクリップ、ハンガー等の外れが生じないことがわかっています。
許容耐力
天井に生じる地震力はブレース、野縁受け、各接合部の芯を通ることになり偏心を生じないため、耐震性能が向上します。一般の耐震天井の許容耐力はブレースの座屈が大きく影響しますが、本工法の場合、ブレースは座屈せず、野縁受け方向の一部が強軸方向に座屈するまで耐力を保持するため、許容耐力は向上します。
破壊モードの概念
検証実験より、本工法は最大水平震度2.2Gにおいて、9,000Nの許容耐力を有することがわかっています。
実験動画
入力加速度震度7(600gal)相当の加力実験でAA-TECの効果を確認
リーフレット
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