壁とのクリアランスを設けない耐震天井工法 「格子固定天井」として建築技術性能証明を取得

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 青木あすなろ建設株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:辻󠄀井靖)と常盤工業株式会社が共同開発した耐震天井工法を「格子固定天井」として、2022年7月27日付でビューローベリタスジャパン株式会社の建築技術性能証明(BVJ-PA22-003号)を取得しました。

 

技術の概要

 本工法は、角形鋼管を使用した耐震天井工法であるAA-TEC工法を参考に、野縁受け(角形鋼管)に直交する野縁方向に野縁方向補強材(角形鋼管)を配置し、角形鋼管を格子状に組み、天井の四方を壁に固定することで天井と壁のクリアランスを設けない天井としました。

 

技術の特長

 『格子固定天井』には、主に以下のような特長があります。

①野縁方向、野縁受け方向に角形鋼管を格子状に組むことで、従来工法では弱軸方向となっていた野縁方向も強軸(野縁受け)方向と同等の耐力を保有しています。

②天井と壁にクリアランスを設けないため、意匠性と音響に配慮した設計が可能となります。

③天井吊り長さ1.5m、天井面積1,500m2まで対応します。

④1ユニット(※)当たり7,000Nの耐力を有し、20.8m/1ユニットまで負担することができます。

⑤RC・SRC・S造の建物を対象とします。

 

※1ユニットとは、ブレース1組が受け持つことができる天井水平面積の単位を表します。

 

今後について

 今回の建築技術性能証明の取得を契機に、耐震天井の普及推進を図り、より良い社会基盤の構築に努め、社会に貢献したいと考えております。

【本件に関するお問い合せ先】

青木あすなろ建設株式会社 

技術研究所 構造研究部建築構造研究室

担当:栁田佳伸、寺内将貴  TEL: 029-877-1112