所長メッセージ

青木あすなろ建設株式会社
技術研究所長 信岡靖久

 弊社の技術研究所は、平成5年に茨城県つくば市に開所し、現在は「髙松コンストラクショングループ技術研究所」として、グループの中核会社である弊社ならびに髙松建設および傘下のグループ会社が共用しています。

 開所から30年の時を刻み、施設や設備の老朽化が危惧されておりましたが、平成27年よりその更新をはかり、人員を確保し、「国土の強靭化」や「社会インフラの老朽化対策」などの社会的要請に資する技術開発を行う体制が、ようやく整いつつあります。

 弊社は、社是として「我が社は持てる技術を駆使し、ハイクオリティでローコストな商品を提供して、お客様の期待を満足裏に完遂し、もって社業の発展を通じて社会に貢献することを使命とするC&C(Consultant & Construct)カンパニーである。」をその存在意義としています。

 技術開発力は社是に示されるように、建設会社としてその企業の価値を左右する大切な事項です。創業以来、脈々と続く建設技術の開発に対する先人の熱意を途切れさせることなく、若い技術系社員にその意味を伝え、社業の継続的な発展と飛躍に寄与することは、私共の責務であると考えます。

 さて、昨年はお陰様で首都高速道路㈱との足掛け9年に渡る共同研究テーマ「既設橋梁の耐震性向上技術に関する研究」として実施してきた「ダイス・ロッド式摩擦ダンパー(DRFダンパー)」が、首都高台場線に引き続き、首都高上野線においても26基が実装されました。 直下型地震時の橋脚損傷低減対策として、各支承部に制震デバイスとして利用されたものです。これまで真摯に開発してきた技術が大きく羽ばたくことになったことは、技術者冥利に尽き感無量です。

 さらに建築分野では、「レンズダンパー」が構造性能評価を取得しました。すでに建築技術性能証明を取得した「耐震天井工法」は2ヶ所の市民ホールなどに実装され、大型案件への適用も検討が継続されています。 共通する分野では、「施工品質の確保」や「施工の合理化」に伴う技術開発も大きく進展しています。

 このように、技術研究所職員一同は、技術本部や土木・建築事業本部と一体となって、より高い技術開発目標を掲げ、その成果の業務への展開を通じて、社業の発展に寄与するよう最善を尽くしています。
 今後とも従来と変わらぬご支援・ご指導・ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

2023年4月

技術開発を通じた社会貢献

社会の要請に応える
技術開発・現場支援

技術研究所は、髙松建設の技術研究所および青木あすなろ建設の技術研究所として
3つの研究部:構造研究部・材料研究部・メカトロ技術部、および研究管理部から構成されています。
2023年3月現在、総勢47名が在籍しており、その内7名の女性研究員が活躍しています。

各研究室が土木・建築や環境・防災などの建設分野全般の技術開発を担い、
本社の技術本部や営業本部と連携して10年後を見据え、社会の要請に応えるべく、
特に更新・改修技術に注力した技術開発および現場支援をおこなっています。

未来を見据えた
社会インフラの構築

髙松グループ全体としての社業の継続的な発展と飛躍に資する技術開発と、
その社会的展開をはかるため髙松グループの技術部門として、施工部門や営業部門と協働して
新たな事業領域の創出に寄与することが益々重要であると考えています。

技術研究所の開発成果は、工法や製品として広くお客様に提供されるものです。
従いまして、社会やお客様のニーズを正確に捉え、今後の建設需要に対応した適切なテーマに取り組み、
社業を通じた社会インフラの創造をはかり、SDGs・カーボンニュートラル・グリーンインフラなど
未来を見据えた社会インフラの構築に向け、長期的展望を持って貢献していきたいと考えています。

主な技術・ソリューション

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